道は繋がっていく
今月から、また新しい仕事を始めることになりました。
株式会社同仁グローカルさんで、週に2日、受託分析などの業務に関わらせていただきます。
私はこれまで、長いこと大学で研究支援を続けてきましたが、考えてみれば「会社で働く」という経験はほとんどありません。
まして、今回関わる分析業務には、これまで扱ったことのない機器や未知の手法もたくさんありそうです。
52歳にして、また知らない世界に足を踏み入れることになりました(笑)
それで、初出勤を来週に控え、ここしばらく予習をしているのですが、その中で今日、QC(Quality Control)という言葉に出会いました。
「あれ?これ、FACSでも見たぞ?」
私は今、大学の研究室で不慣れなフローサイトメーターを使った解析を立ち上げているところでもあります。
昨日もちょうど、生細胞と死細胞をきちんと見分けられるか確認するため、条件を変えながら測定していました。
分析対象も装置もまるで違うのでしょうけれど、「得られた数字をいきなり信じるのではなく、その数字を生み出した測定系がちゃんと働いていることを確かめる」という考え方は同じ。
そういえば今朝は、もっと単純な言葉の連想もありました。
予習の中でSOP(Standard Operating Procedure:標準作業手順書)という用語を知り、「SOP……SOAPに似てるな」と思ったところで、看護や介護の記録に使われるSOAPが頭に浮かびました。そして
「あっ! ゆうべの就寝介助の記録、書くの忘れてた!」
SOPとSOAPは、ほぼ無関係。
単なる略語からの連想でしたが、でも、そのおかげで、まったく別の仕事の忘れ物を無事回収することができました(笑)
研究支援、介護、そして分析。
一見すると、私はずいぶんあちこちで違うことをやっているように見えます。
自分でも最近、「こんなに幾つも新しいことを始めて、大丈夫かしら」と思うことがありました。
でも今日、見え方が少し変わりました。
新しいことを一から幾つも覚えているというより、これまで別々の場所で身につけてきたもの同士が、こうして思いがけないところでつながって、関連づけられてくるのかもしれないなと。
手順を考える。手を動かす。観察する。記録する。比べる。報告する。表情を読む。伴走する…
研究支援でも、介護でも、分析でも、私がやっていることの根っこには、案外、共通するものがあるようです。
もうすぐ始まる新しい仕事でも、きっと知らないことや新しい人たちとの出会いが沢山あるでしょう。
でも、知らない世界に入るたびに、これまでやってきたことが別の形で役に立ったり、逆に新しく覚えたことによって、これまでやってきたことが違って見えたりする。その先には、思いがけない発見や更なる出会いも待っているかも知れない。
そうやって、あっちとこっちの間に少しずつ道が繋がり、拡がっていくことも、何歳になっても新しいことを始める面白さなのかもしれません。